マチダの生活

62026 22

煮物を作る普通の日

 なんでもない煮物が好きだ。なんでもなければ何でもないほど好きで、食べるその瞬間はもちろん仕込んでいる最中も好きだ。

 今回はそんなわたしの、煮物を作ったある日の様子をご紹介しようと思う。

なんでもない日となんでもない煮物

 なんでもない煮物はなんでもない日にこそふさわしい。つまりこの記事ではただただ煮物が出来上がるだけで、他は特段なんでもないということを始めにお断りしておく。問題!ここまで何回「なんでもない」って書いたでしょう。

昆布を水に放り込んでから出かける

 家族を送り出し、洗濯物と少しの片づけを済ませると9時半になった。実家のお使いで10時オープンのお店に行きたいので、えあ草紙で少し暇をつぶしてから、お鍋に張った水に乾燥昆布を放り込んで出かける。

参考ページえあ草紙・青空図書館 ◀ 青空文庫を美しい縦書きで
本はわたしを映す鏡のようなもの

乾燥昆布を水で戻す
煮物づくりスタート

 購入した品をそのまま実家に届け、帰りに煮物の材料を買い込んで帰宅。2時間ほど出かけていたようで時計の針は11時半を指していた。

乾燥昆布を水で戻す
だいぶ戻ったね

昆布とカツオの出汁を取る

 わたしのお昼ご飯であるウインナーや目玉焼きを調理しつつ、空いている方のコンロで出汁を取っていく。

乾燥昆布 沸騰寸前の様子
昆布は沸騰する前に引き上げて
かつお節を煮出している様子
続いてかつお節を煮出して
カツオと昆布の出汁
良い出汁が取れた

 火を使っていると夏が近づいていることを実感する。あと一ヶ月もすれば汗だくでキッチンに立つことになるだろうが、それはそれでまた気持ちが良かったりするから不思議だ。

 出し殻は取り置いて佃煮にでもするといい。

参考ページ出汁殻は捨てずに佃煮にすればいいじゃない

お昼休みに仕込みを済ませる

 お昼ご飯のメニューはウインナー、目玉焼き、レタスの外側の固い葉を炒めたの、トマト、味噌汁。味噌汁はツルヤオリジナルの信州みそをお湯で溶いてネギを浮かべただけのもので、舌がリセットされるようなシンプルさが好きだ。

 食べ終わってご馳走様をしたらお昼休みを利用して仕込んでいく。

材料の下茹で

大根とにんじんを下茹でする
大根とにんじんを下茹でして
大根とにんじんをザルに取ったところ
ザルに取って湯気を飛ばす

大根は皮も美味しい大根の皮は捨てずにポン酢に漬ければいいじゃない

 下茹では10~15分ぐらいかな?適当に。その後ザルに取っておくことがわたしなりのポイントで、水気が蒸気となり抜けることで味が染みやすくなるような気がする。

 ザルにあけてしまわず材料を網ですくってやるようにすると、お湯をそのまま他材料の下茹でに使うことができるので便利だ。

こんにゃくを鍋で下茹で
スプーンでこそいだこんにゃくを数分下茹で
そのまま鶏モモ肉を霜降り
そのまま鶏モモ肉を霜降り

 こんにゃくを入れて数分⇒再沸騰⇒鶏もも肉を投入して軽く混ぜる⇒すぐざるにあけてお湯を切る⇒流水でざっと洗う、みたいな流れ。こうして全ての材料が準備出来たら出汁と一緒に鍋の中へ。

煮込む

鶏もも肉 人参 大根 こんにゃくを出汁と一緒にお鍋に入れたところ
出汁が足りないかなって思うでしょ

 点火して温まっていくにつれ出汁のかさが増していくから大丈夫。なんでこうなるのかはわからんけど。

煮物を煮る
ほらね

 下茹でしてあるといっても沸けばちゃんと灰汁が出てくるので掬い、お酒、味醂、砂糖で味付けする。この時点で「しょうゆ味は無いけどこれはこれで美味しいね」と思えるバランスに調整しつつ、仕上げに煮詰めるので全体的にはやや薄目のセッティングにしておこう。

蓋をずらして30分ほど煮る
蓋をずらして30分ほど煮る

 しょう油は蓋をする前に少し、途中で少し、30分煮終わったら味を見てまた少し。このように味見をしながら何回かに分けて入れていくと失敗しにくい。しょう油の風味も活かせるぞ。

煮物作成途中 あとは煮詰めるだけ
ここまで終了

 上の画像では色調の塩梅で大分しょう油が強そうに見えるが、実際はそれほどでもない。あとは夕ご飯になるまでこのまま放置~。

微調整しながら煮詰めて完成

 この日の午後は何をして過ごしたっけなぁ…と今リアルタイムにキーボードを叩きながら思い出そうとしているのだが…ダメだ完全に忘れた。

 ただ小学校から帰宅した次男とのやりとりで、

 「今日のご飯ってなに?」

 「いつもの煮物だよ。」

 「あ…そうなんだ…(ガックリ」

 という件があったのは明確に覚えている。

 …そう。

 何を隠そうわたしの煮物は子どもたちに全く好かれていないのであった!はっはっは!でもオラ作っちゃうけどねぇぇぇぇうえぇええええぇぇ!

悲しい

詰めて味を調える
お好みのところまで煮詰めて味を調えたら
普通の煮物 完成
盛り付けて完成

 どうだい。具材の角が落ちてなんとも旨そうじゃないか。

 自分としては、こんなに旨い煮物を作れるお父さんもなかなかいないだろうと自負しているところだし、妻も美味しい美味しいと食べてくれるのになぜか子どもたちにはまったく売れない。でもねぇ…いつもいつも好きなものだけを作るわけにもいかないでしょ。嫌な顔をされながらこんな料理を食べさせるのも親の役目かなぁと。

普通の煮物二皿
自分が好きなだけというところも確かにある

 5人家族なので実際は二皿盛って。他のおかずと一緒に召し上がれ。

大根の皮のポン酢漬け 出し殻の佃煮 油揚げを焼いて大根おろしとネギと醤油をかけたもの 大根のおろし汁 きゅうりの漬物。
この日の他のおかず

 大根の皮のポン酢漬け、出汁殻の佃煮、油揚げを焼いて大根おろしとネギと醤油をかけたもの、大根のおろし汁(妻が飲みたいって)、きゅうりの漬物。豪華なものは何一つとしてない、我が家の偽らざるいつもの夕飯だ。そしてこの中でダントツ一番売れないのが煮物だという事実…あれ?目から汗が…。

翌日のお昼ご飯 余った煮物 煮汁など
だから翌日こうなる

 翌日のわたしのお昼ご飯にはほぼ必ず、売れ残った煮物がメインのおかずとして並ぶこととなる。右下のお椀は普通に煮汁よ?煮詰まってしょっぱくなったのを少しお湯で薄めてネギを浮かべただけ。だって十分美味しいんだもん。だって…美味しいんだもーーーーーーん!(もーん!もーん…以下ロングディレイ

 また忘れた頃に作るから覚悟しておけよ子どもたち(暗黒微笑。

ライン
Articles

料理の記事TOP5

トップに戻る