ぼたんこしょうのしょう油漬け【夏の常備菜】
さて皆さん。以下の画像は何という野菜でしょうか?

正解は袋に書いてある通り『ぼたんこしょう』だ。わたしの住む長野県北信地方で古くから栽培されている伝統野菜で、かんたんに言えば果肉が厚くてちょっとだけ辛いピーマンだね。
所用で普段使いでないスーパーに立ち寄った際、店頭の産地直送コーナーに売っていたものを見つけて買ってきた。ある時からいつものスーパー「ツルヤ」で取り扱われなくなってしまい、我が家ではここ数年すっかり特別な食材になってしまっている。
炒めてしょう油に漬けるだけ おつまみにもご飯のおともにも良し
朝晩はどことなく秋の気配が漂ってきた今日この頃になって、ようやく初ぼたんこしょうですよ。以前は夏の始まりから何度も食べていたのになぁ。あのスーパーに売っていることはわかったので、来シーズンはこのためだけに遠征しようかしら。
というわけで調理していこう。どう食べても美味しいのだが、炒めてしょう油漬けにするとちょこちょことつまめて長持ちする。
ぼたんこしょうのしょう油漬けの作り方
そう言えば以前の職場の上司が、ぼたんこしょうで肉詰めを作ると旨いと言っていたのをふと思い出した。その瞬間、その話をしていた時の事務室のムッとした暑さや、デスクの向こう側から差し込んでいたお昼過ぎの光や、ゆったりと微笑んでいた彼の笑顔などが記憶の本流から紐づくように呼び覚まされて、なんだか不思議な気分になった。食べ物ってこういうトコあるよね。懐かしいなぁ。
では本題。ぼたんこしょうを食べやすい大きさに切り分けて。

種が一番辛いわけだから。そして辛い物が食べたいからピーマンでなくぼたんこしょうなわけだから、種も一緒に炒めて漬けることで辛さをブーストしてやろうというわけ。決して食べるためじゃなくて。
そうしたらこれらをフライパンで炒める。この料理には油を使わない方が好み。

先に種に火が入ってしまうとパチパチ跳ねて痛い目を見るので、果肉の上に非難させつつ炒めていくのがおすすめだ。
冒頭ではわかりやすく「ちょっとだけ」辛いピーマンだとご紹介したが、あれは少しニュアンスが違っている。やはり、同じ仲間の唐辛子やしし唐のようにその辛さにはムラがあり、平均すれば「ちょっとだけ辛い」というラインにはなるのだが、余り辛くないものや、逆に青唐辛子よろしくとんでもなく辛い個体も普通にある。
そして火を入れ始めると立ち上る香りでその様子がわかるわけだ。今回は湯気の中にむせ返るような辛さを感じることから、どうやら辛い個体がいくつかいるらしい。楽しみだな。


そろそろかしら?画像のように美味しそうな焼き目が付けばOK。あとは保存容器に移してしょう油を注ぎ込んでおくだけだ。


おすすめの食べ方をご紹介
漬けてから3時間もすれば一応それらしくはなるが、急いでいないのなら最低一日は置いておきたいところ。

もうすっかり中まで味が入ってくたっとしているのがお分かりかと思う。時間が経つごとに風味も変化していくので、しばらく飽きずに楽しめるのがいいところ。そしてやっぱり辛いやつがいた!唐辛子系の辛みってどうしてこう旨いんだろうなあ。辛くなくてもこの美味しさだけが楽しめればいいんだけど、どうしたってセットになっているんだからニクいじゃないか。
お酒のアテとしてちょびちょびつまんでもよし、しょう油ごとすくったのを温かい白米にのせてかきこむもよし。中でも一番好きな食べ方をご紹介しておこう。




これ本っっ当に美味しいのよ。そもそも、ご飯に目玉焼きを乗せてただのしょう油をかけるだけでも十分美味しいわけで、言ってみればそれの上位互換という感じ。ぼたんこしょうのピリ辛がもう合うこと合うこと!
機会があればぜひおためしあれ。