マチダの生活

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ご褒美はウナギと虎斑霧島(とらふきりしま)で

 昼飯を独りで食べるのはおよそ一ヶ月ぶりになる。

 夏休みは良い。上の息子たち(中学生と小学校高学年)が家にいることで我が家がとても賑やかになるし、彼らと長い時間を過ごすのは本当に愉しいからだ。きっと後になって振り返った時に、それがいかに貴重だったかを思い知らされるタイプの時間であろうと思う。
 
 半面、大変なこともまた多い。ご飯の準備に始まり、日々どこからか沸いてくる問題、また問題とは言えないまでも何かしら判断しなければいけないコトが山のように降り注ぎ、その中でも自分がしなけばいけないことはしなければいけないわけで、まったく目の回るような毎日だった。

 だからこれが終わった日の昼飯はずっと心に決めていた。お祝いにウナギを食べてやろうと。何か美味しいお酒でも用意して。

夏休みを乗り切ったことを独りで祝うという贅沢

 というわけで今日がその日なのである。うなぎもお酒もいつものスーパー「ツルヤ」で購入済みだ。

 お酒は少し珍しいものを用意したので、お楽しみに。

スーパーで買ってきたうなぎの美味しい温め方【マチダ流】

 では始めよう。

 うなぎは愛知県三河産のものを買ってきた。詳しくないので産地には何のこだわりもないのだが、隣には中国産のうなぎが丸々一匹699円という驚異的な値段で販売されており、流石に安すぎて怖かったということは一応報告しておきたい。

 始めから塗られているタレは見栄えのためのものが多いので、流水で優しく流したあとキッチンペーパーで水気をよく取り除いておく。

ウナギ二切れと山椒とタレ
タレは小皿にあけて

 ずいぶんと色の違う二切れだがきっと個体が違うんだろうねぇ。そしてこいつをオーブンで皮目から軽く焼く。温めるというか、焼く。

オーブンでうなぎを皮目から焼く様子
手早くするのがコツ

 温めるのが一番の目的ではあるが、ここで少し焼いてやると香ばしさがプラスされるので好きだ。皮目が少し泡立ってきたところで裏返し、先ほど小皿に取ったタレをスプーンで塗りながら再び焼く。

ウナギをオーブンでタレを付けながら焼く様子
う~ん美味しそう

 この間にごはんを用意しておこう。適温のご飯を盛り付けたらタレを半量ほど馴染ませ、その上から付属の山椒をふりかけておく。

ウナギのタレ、山椒がかけられた白米
山椒はごはんにかけるのが好み

 うなぎの方はタレがフツフツと泡立ってきたら完成だ。もっと焼き付けてやっても美味しそうだなといつも思うんだけど、やりすぎると固くなってしまいそうでチャレンジしたことはない。どうなんだろうね。

 用意しておいたご飯に乗せて残りのタレを書けたら、完成。

うな丼完成
完成です

謎の「虎斑霧島」とは

 お伴として用意したお酒がコイツ、虎斑霧島(とらふきりしま)だ。

虎斑霧島(とらふきりしま)ラベル
何これ
虎斑霧島(とらふきりしま)裏書
裏書きはこんな感じ
虎斑霧島(とらふきりしま)蓋
ひなびた温泉地に行きたくなる蓋(なんでだろう

 これって何??普通に売ってるやつ??少なくともツルヤに置いてあるのは初めて見た。黒霧島はそりゃあもうしょっちゅういただくんだけど、虎斑なんていうのは全くの初見だ。「とらふ」が変換できなくてんんっ…もう!ってなる。

 調べてみたら2018年11月に数量限定で発売されたお酒なんだって。それで2023年10月からは通年販売されているそう。ということは現在それほどレアなお酒では無いということなんだろうけど、少なくともこの辺りでは黒霧島ほどどこでも買えるお酒ではないはず。もしかすると地域によっては全然「少し珍しいもの」なんかじゃないのかもしれないけどね。

公式サイト虎斑霧島 | 商品を探す | 霧島酒造株式会社
虎斑霧島ブランドサイト|霧島酒造株式会社

 実はこのお酒をツルヤで購入したのは2、3日前で、半分ほど飲んで残りはこの日のために取っておいた。

 妻と水割りで晩酌をしながら「どことなく日本酒のような華やかさがあるよね」と話したものだが、上の公式サイトによると醸造には黄麹と黒麹の両方が使われているらしい。黄麹は日本酒や味噌、醤油、みりんなどの製造に古くから使われている麹なので、さもありなんというわけだ。

 少し調べてみると、元を正せば、クエン酸を分泌して雑菌の繁殖を防ぎ安全な焼酎造りができる「黒麹」が発見される以前、焼酎造りには黄麹がメインで使われていたらしい。きっと醸造環境を管理する技術が昔より進歩しているのだろう、近年ではそんな黄麹をあえて採用する蔵が現れているとのことで、試しに「黄麹 芋焼酎」で検索してみると『富乃宝山』『魔王』『黄猿』『さくら白波』など、名前は聞くが意識して飲んだことがない銘柄がたくさんヒットした。どれもぜひ試してみたい。

「虎斑霧島」は、がるっとしたキレのあるナチュラルな苦みと、ふわっと広がる華やかな香りと甘みが特長の本格芋焼酎。まるで日本茶のように、苦みが甘みをいっそう引き立たせ、複雑でありながらも、なめらかに絡み合う旨さを実現しました。

-虎斑霧島ブランドサイト|霧島酒造株式会社

 がるっとした…?初めて聞くオノマトペにやや戸惑いつつも、味はとても美味しい。先述のように日本酒のようなフルーティーさを纏いながら、黒霧島に比べてすっきりとライトに飲める印象。引用文にある「苦み」もとても効果的に作用している。口当たりや飲みごたえにはどこか上品さもあり、わたしとしてはとっても気に入ったお酒なのである。だからこそ今日の日のために取っておいたわけだ。

 水割りはもう試したので、今日は季節外れのお湯割りにでもしてみようかしら。

ご褒美とはかくあるべき

 では、いただきます。

うな丼と虎斑霧島のお湯割り
いただきます

 あぁ…沁み入る…。

 本当にうなぎの旨さが体に沁み込んでいくようだ。同時にこの一ヶ月間のことを思い出してちょっと泣きそう。そしてそんな大げさな自分がなんだか笑える。小さなことでも積み重なるとね、大変だよね子育てって。すごく幸せなことなんだけどね。

 そんなわたしをハッと現実に引き戻したのは、身が黒っぽい尻尾側の方が全然旨かったということだ。白い胴の方がふっくらして美味しいだろうと思いきや、こちらの身はなんだか妙な弾力があって気になった。今こうして画像をよく見比べてみると両者には確かに、尾か胴かということだけでない違いがあるように見える。身の盛り上がり方とか、繊維の感じとか。どれでも一緒だと思っていたけど今度はもっとよく見て買ってみよう。

 虎斑霧島も実に旨い。このお酒好きだなぁ。

虎斑霧島(とらふきりしま)お湯割り
好きなんだよなぁ

 お湯割りなので華やかな香りが倍増しつつも、くだんの苦みも同様に増している印象。わたしは好きなのでいいのだが、こういったアクセントが苦手な方は水割りの方がいいのかもしれない。

 結局わたしは一人でいるのが好きなんだろうと思う。誰に気兼ねするでもなく、勝手に始めて勝手に終わるという贅沢。もちろん家族でいるのが嫌だっていうんじゃ全然ないことは書く必要もないと思うが、この辺りのニュアンスをお伝えするのはとても難しい。

 大事なことはこうして豊かな時間を過ごすことができて、明日からまた頑張れるということだ。

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