ヘクソカズラの実が奇妙なのでバラしてみた
続いてはヘクソカズラの実。
参考ページ植物の名前が知りたい Part6 ヘクソカズラ
ナンテンの実が赤くてかわいいのでバラしてみた
漢字で書くと「屁糞葛」だって。悪口のなかでもひどい方のやつだ。
葉や茎を揉んだり傷つけたりすると、組織が壊れて実際に悪臭成分が発生するそうで、その匂いはおならや便、果てはスカンクの分泌物などと似たものなんだそう。おならや便。嫌すぎる…
とはいえ実の方は「秋以降に茶色く熟した状態であればほとんど匂わない」という情報をキャッチした。だったら、心ゆくまでバラしてやろうじゃないか。
実の中身が気になったから見てみよう Part2

路地裏のフェンスに絡みついて生えていたヘクソカズラさんから、ひと房ちぎってまいりました。「秋以降に茶色く熟した状態」だよなこれ…?頼むぞ。
この部分だけを見たら前回のナンテンに似ているような気もする。並べて撮った当記事のサムネ画像なんかをみると「色違いキャラ」感、ちょっとあるよね。本体は全然違う植物なんだけど。
バラしてみたらまさかのモノが出てきた
ひとまず観察してみよう。
頭のてっぺんには王冠のような萼(がく)がある。「臭い」という負の先入観からか、手にした時は何だか奇妙だなぁとしか思わなかったのだが、こうして落ち着いて見てみるとこれはこれでかわいいじゃないか。そしてその萼の根元に、包まれるような形で果実ができるらしい。


ではさっそく…と実を取ってみようとして、もう失敗。


外側、つまり萼が変化した部分は固い殻になっていた。この殻が中の果実を守るように全体を包み込んでいて、上の画像ではしっかりと茎に接続されている様子がよくわかる。だからうまく取れなかったんだね。どうやら中身(「核」というんだそう)は縦に二つくっついて入っているようだ。


でまぁこの時点で、「便」というほどではないんだけど奇妙な臭いはするなぁ…と。一瞬かわいく見えたけどやっぱり奇妙ではあるなぁ…と。そう思いながらデザインナイフで横に切ってみると。

あれれ!?この感じ?見たことあるぞ…これ断面なのでは?
ナンテンの種と比べて配置の縦横がちょうど逆だが、恐らくこれも種子なのではなかろうか。
秋のトレンドはずばり「お椀型」



ほらぁ。またお椀型じゃん!なぜなの?流行ってんのこれ??
核の部分はやわらかく、デザインナイフで切り分けるという感じではなかったので指で潰すようにして剥いた。するとすぐに緑から茶色に変色してしまったのは画像の通りである。なお、潰した指にはべったりとヘクソカズラの汁が付き、うっすらと色が残った。

こんなアホなことを試してみようとする方はおられないだろうとは思うが、万が一興味を持たれてしまったわたしと同類のアホさんは、洋服などに汁が付かないように注意した方がいいかもしれない。
それにしてもとんだ偶然じゃない?これ。先日のナンテンで初めて見たお椀型の種がまさかこちらにも入っていようとは。冒頭で書いたように色違いキャラ感もあったことだし、もしかしたら遠い親戚なのかもしれないねぇ。とにかくこれでわたしは「ヘクソカズラの種を取り出せる人間」にランクアップしたというわけなのである。おめでとう。おめでとさん!全てのチルドレンに、おめでとう。

こうなるとイヌホオズキが刈り取られてしまったのが心から悔やまれる…だが!冬本番までにはまだもう少し猶予があるぞ。気になる実を見つけたら引き続きバラしていこうと思っているので、お楽しみに。