輸入マツタケをなめたらアカン【焼き松茸の作り方】
わたしの行きつけのスーパー「ツルヤ」では時期になると、よく目立つ入り口付近に輸入マツタケが陳列される。

はなから国産マツタケとは比べ物にならないほど安いが、ご覧のように切り分けられているものは、さらに輪をかけて安い。恐らくなんらかの原因で「切り分けざるを得なくなってしまった」モノなのだろう。もしくは「別用途に使うために切り分けたが、結局使われなかった」ものか。
いずれにしろ読者様のファーストインプレッションは言わなくてもわかる、きっと『怪しい』か『美味しくなさそう』のどちらかでしょ。しかし!ちょっと待ってくれ!これは安心と信頼のSuper(訳:超すばらしい)マーケット「ツルヤ」さんが仕入れているんだよ?そんなわけがないじゃないか(回し者ではございません
焼き松茸の作り方
というわけで、大丈夫。これはこれでちゃんと美味しいから。
今回はこの激安輸入マツタケで、焼き松茸を作ってみよう。
マツタケの下ごしらえ
下ごしらえの方法についてはパック付属の冊子に記載がある。が…

松茸は石づきを包丁で削り、ぬれ布巾でよごれをおとして、軸の方は輪切り又は半月に切り、傘の部分は少し軸をつけてタテに形よく切ります。
パック付属の冊子②番より
「ぬれ布巾でよごれをおとして」ってこれ本当??ネット上でもこう書いてあることが多いから、もちろん正しい方法ではあるんだろうけど。そしてもちろんわたしも、マツタケの調理を始めた頃はこのやり方に従っていた。何度も何度も拭いた。でもね、絶対汚れが残っちゃうんだよ。口の中でジャリとしてなんとも不快なんだよ!
だからもう、最近ではこのようしている。

ギルティ?でもいいじゃないかだって860円なのだから。多少香りは飛んでしまうかもしれないが、ジャリっとするよりはよっぽどいい。石づきはこのあと落としてしまうとして、それ以外の部分をボールの中で心ゆくまで洗ってやり、気が済んだらまな板へ。

洗っている最中の手触りでわかるはず。他の部分とは明らかに異質な、砂っぽくて硬い部分が石づきだ。食べられないので包丁で切り落としてしまおう。


これで下ごしらえは終了だ。
オーブンでただただ焼くだけ
まず、あらかじめパラパラと塩をふる。

しばらく(数分であることが多い)して、浸透圧で表面がしっとりとしてきた頃が焼き始めるタイミングだ


ウェブを見るとホイルで包んだり、お酒をふったりと様々なやり方があるようで、きっとどのやり方でも美味しいんだろうね。とりあえずわたしはただただこのまま焼くだけ。

特に裏返したりもしない。そしてしばらく様子を見ていると(5分前後であることが多い)、マツタケの下に美味しそうな汁がたまってきたら焼き上がりだ。


マツタケらしさは十二分に楽しめる
何を隠そうマチダ家では、本物の国産マツタケを毎年欠かさず食べていた数年間があった。
妻の会社の同僚にそういうことが好きなナイスミドルがいたんだね。
彼は毎年時期になると、上田近辺の松茸狩りができる山(あの辺りには個人所有のそういった山がいくつかある)に大枚をはたいて入山し、しこたまマツタケを採り、その「正真正銘の国産マツタケ」を部署のみんなにおすそ分けしてくれるのだ。なんというありがたい趣味であろうか。彼と妻が同じ部署だった数年間、我々は毎年そのお相伴にあやかっていたというわけ。
今は部署が変わってしまったためもう昔の話ではあるが、一応本物の味を知っている人間として、確かにモノは違う。食感も香りも国産の方がはるかに上だ。でもマツタケのいいところというか、「マツタケらしさ」みたいなものは輸入マツタケでも存分に楽しめるぞ、ということを強くお伝えしておきたい。もちろん旨味たっぷりでしっかり美味しい!
スダチやしょう油をひと垂らしするとさらに香りよく。店頭で見つけた際はぜひお試しいただきたい。